2018年上半期のニュース&トピックス
 
 2018年6月  

◎京都府京都市右京区京北周山町で白鳳時代(7世紀後半)に創建された寺院「周山廃寺」で、西堂を支えた六つの礎石や溝が検出されたほか、その北側で新たに高い整地面や礎石や大量の瓦などが出土。
京都新聞6/30)(読売新聞6/30)


◎奈良県明日香村にある飛鳥時代のため池跡から、古墳時代前半の木製の弓や横槌と呼ばれる道具など保存状態のよい20点余りの木製品がまとまって出土。また、ため池跡は古代の幹線道路「山田道」の近くにあり、飛鳥時代後期(7世紀後半)に埋め立てられており、埋め立てた土から木片などと一緒に中央に穴の開いた鉛製の円板1枚も発見。高純度であることから地金(素材)として流通か?
NHK6/29)(毎日新聞6/29)(共同通信6/29)


◎山口県防府市の「下右田遺跡」で、古代の郡衙跡をうかがわせる奈良時代の建物跡や文字が記された土器などが出土。
山口新聞6/28)(防府市6/12)


◎兵庫県豊岡市日高町竹貫の山中に古墳が点在する「竹貫古墳群」で、新たに古墳時代(5世紀後半)の墳墓2基と中世(鎌倉-室町時代)の墓2基を確認。
神戸新聞6/28)


◎兵庫県南あわじ市で出土した弥生時代の青銅器「松帆銅鐸」について、科学分析を実施した結果、原料に朝鮮半島産の鉛が見つかり、弥生時代中期前半(紀元前4~前3世紀)の最古級の銅鐸と同じ特徴を持つことが判明。
神戸新聞6/27)(朝日新聞6/28)


◎茨城県水戸市北見町の「水戸城跡」で、新たに複数の建物で利用したとみられる全長60m以上の石組みの水路跡を発見。
朝日新聞6/28)


◎中国雲南省昭通市綏江県で古墓11基が発掘され、中国国内では稀な元・明時代の「八連墓室」を発見。
新華社6/27)


◎メキシコのアステカ帝国の首都であったテノチティトランから発掘されたトルコ石について、分析した米国ディキンソン大学が、これまで定説とされてきたアメリカ大陸の北から南へ長い流通を経て到達したとする定説を否定。
財経新聞6/26)


◎ドイツのノイマルク・ノルト(Neumark-Nord)遺跡から出土した12万年前のシカの骨に、旧人類ネアンデルタール人が槍を突き刺して狩りをしたと考えられる傷跡を発見。
AFP6/26)


◎大阪府大東市と四條畷市にまたがる戦国武将の三好長慶が居城とした山城「飯盛城跡」で、城の南側から斜面に最大で2メートルの盛り土をして平地にした当時としては珍しい大規模な造成工事跡を確認。
NHK6/26)


◎石川県羽咋郡志賀町大福寺の高爪神社奥宮跡地で、16世紀後半以前に地鎮祭で使われた五種類の土師皿が出土。
中日新聞6/26)


◎長崎県五島市の大円寺にある五島家20代領主五島純玄の墓所近くから、16世紀の朝鮮半島で製造された「朝鮮瓦」が出土。純玄は豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役)に参戦しており、朝鮮出兵を裏付けるとともに、県内に朝鮮瓦が持ち込まれた時期を特定できる貴重な資料と注目。
長崎新聞6/23)


◎奈良県桜井市にある「赤坂天王山古墳」について、一辺45メートルの方墳とされてきたが、北辺の約50.5メートルに対し、南辺は約43.2メートルと北から南側にすぼまる形になっていることが判明。また、古墳を造成するために周囲にあった古墳の一部が削られたとみられることも判明し、新たに複数の小規模な古墳も発見。
毎日新聞6/23)


◎中国陝西省西安市の中国を初めて統一した秦の始皇帝の祖母である「夏太后」の墓から、ペットだった可能性がある新種の絶滅テナガザルの頭骨の一部が出土。
National Geographic 6/22)


◎英国北部を北海側からアイルランド海まで横切る形で建設され、117キロにおよぶローマ帝国時代に北方の境界を防御するために建設された「ハドリアヌスの長城」が、金属探知機使ったお宝探しで損傷。
ロイター6/21)


◎徳島県徳島市一宮町西丁の県史跡「一宮城跡」の本丸で、1585年に入城した蜂須賀氏の御殿のものとみられる礎石や礎石痕を確認。御殿は約80平方メートルと推測され、出土品の状況から屋根は板ぶき、壁は土壁と判明。
徳島新聞6/21)


◎熊本県熊本市の地震で被災した「熊本城跡」の復旧工事で、天守閣の石垣上部から慶長四(1599)年の年号が記された瓦の破片が出土。慶長六年が通説とされる同城の築城年代が遡る可能性が濃厚に。
読売新聞6/20)


◎今年の遺跡保存に顕著な活動をした個人や団体に贈られる『和島誠一賞』受賞団体に、静岡県沼津市の「高尾山古墳を守る会」(杉山治孝会長)が受賞。
毎日新聞6/19)


◎和歌山県西牟婁郡白浜町安宅の中世に活躍した熊野水軍安宅氏の本拠地とみられる「安宅本城跡」で、中世の建物跡とみられる柱穴や溝、中国製の陶磁器、鉛製の鉄砲の弾などが出土。
毎日新聞6/19)


◎京都府京都市中京区東洞院元竹田町の「平安京四坊三町跡」で、戦国~近世のものと見られる建物の礎石や、近世の厠跡、土壁用の聚楽土を掘った土取穴などを確認。また、東洞院の東側の側溝跡や松平下総守屋敷のものと見られる瓦、巨大甕の一部、包丁、砥石、アワビやサザエなどの貝殻、硯、すすのついた石鍋なども出土。
烏丸経済新聞6/19)


◎神奈川県横須賀市西浦賀の享保5(1720)年に開設された「浦賀奉行所跡地」の試掘調査で、瓦や食器の破片、建物の基礎部分とみられる遺構なを確認。
毎日新聞6/19)


◎大阪府北部で起きた震度六弱の地震で、京都府の平等院鳳凰堂、石清水八幡宮、奈良県の東大寺戒壇院など、関西の寺社で相次ぐ被害。
共同通信6/18)


◎米国フロリダの「マウンドキー遺跡」で、アメリカ先住民カルーサ族の王の住居とみられる巨大住居跡を発見。
National Geographic 6/18)


◎福島県二本松市にある「二本松城跡」の丹羽霊祠殿がある本宮館平場で、掘立柱建物跡が存在した可能性がある柱穴や土塁などを確認。
福島民友新聞6/18)


◎高知県南国市篠原の「若宮ノ東遺跡」で、土佐国内に置かれていた古代の役所・評衙(ひょうが)施設の一部とみられる飛鳥時代(7世紀後半)の大型掘立柱建物跡を検出。
高知新聞6/16)(読売新聞6/16)


◎広島県福山市の広島県立歴史博物館が、14世紀半ばの室町時代に北海道を除く全ての地域が描かれた最古級の地図「日本扶桑国之図」を確認。
共同通信6/15)


◎沖縄県那覇市の旧久茂地小学校の跡地から、戦前の「久茂地尋常小学校跡」の遺構が検出され、壺屋焼の茶碗や校舎の窓枠の木材、耐火レンガなどが出土。また、県内では数例しか確認されていない江戸時代の銭貨・天保通宝も発見。
琉球放送6/14)(沖縄タイムス6/15)


◎キルギスにある唐が7世紀後半に最も西に築いた砕葉鎮城(さいようちんじょう)という軍事・行政拠点跡と見られる「アク・ベシム遺跡」で、建物の外側から直径1.8メートルほどの井戸とみられる穴と、その周りに広がる唐文化の影響を受けた花の文様を描き出した石敷きを発見。
NHK6/14)


◎エジプト中部の集落跡「アコリス遺跡」の古代の庶民層の居住地域跡から、約3000年前のひげのあるミイラを発見。
共同通信6/14)


◎奈良県奈良市の「平城宮跡」東院地区から、奈良時代後半の大規模な厨跡(調理場)とみられる加熱調理施設跡を初めて検出。 
日テレ24 6/14)(共同通信6/14)


◎茨城県那珂市下大賀の「下大賀遺跡」で、古墳時代後期(6 世紀後半)の円墳か前方後円墳とみられる古墳1基を確認。石室からは副葬品とみられる直刀3点や、メノウ製の勾玉1点が出土。
茨城新聞6/14)


◎山口県防府市の「下右田遺跡」第39次発掘調査で、奈良時代の工房の可能性がある竪穴建物が確認されたほか、ヘラ描き(刻書)土器が出土。周辺調査の成果などから奈良時代を中心とした飛鳥時代~平安時代の佐波郡の郡家(郡の役所)であった可能性が濃厚に。
防府市6/12)


◎大阪府堺市の「大山古墳(仁徳天皇陵)」について、調査に携わった経験がある宮内庁陵墓課の徳田誠志陵墓調査官が前方部正面が明治時代に修復された可能性があることを指摘。
産経新聞6/12)


◎ペルー北部の都市トルヒーヨの沿岸部にあたるワンチャコのパマパ・ラ・クルス遺跡で、コロンブスの米大陸到着以前に栄えたチムー王国での儀式で生贄にされたとみられる子どもの遺骨50体あまりを発見。
AFP6/11)


◎福岡県朝倉市平塚地区から出土したとされ、100年以上前に描かれた絵図のみで知られていた三角縁神獣鏡について、同市の甘木歴史資料館が現物を発見したと発表。
毎日新聞6/9)


◎韓国・慶尚南道咸安郡伽倻邑伽倻里 289番地の一帯で、5~6世紀に造成されたと見られる大規模な土城や木柵(垣根)施設、様々な土器片などが出土。今回発見された土城は、伽倻圏域で発見された遺跡の中では類を見ないほど、その規模が大きく、文献や口承だけで伝わってきた阿羅伽倻の王城と推測。
東亜日報6/8)


◎奈良県大和郡山市の「平城京南方遺跡」で京の南限とされる九条大路よりさらに南で、左京に次いで右京でも十条が整備された可能性がある東西方向と南北方向に延びる計2本の道路跡を発見。
共同通信6/8)


◎鳥取県倉吉市津原の「下焼ス(しもやけす)遺跡」で、古墳時代後期の6世紀後期の1号墳と、5世紀末の2号墳、ともに直径約20mの円墳と推測される古墳を確認。また、1号墳からは副葬品とみられる耳環や管玉なども出土。
読売新聞6/8)


◎宮城県栗原市築館の国史跡「入の沢遺跡」で、大溝で囲まれた古墳時代前期の集落の範囲をほぼ特定。
河北新報6/8)


◎秋田県湯沢市の国道13号横堀道路の建設予定地で、縄文時代中期後半(約4500年前)と、奈良~平安時代の遺跡を相次いで発見。
秋田魁新報6/8)


◎ブルガリア中部プロブディフに近い古代都市遺跡「フィリッポポリス」で、ゴート族の侵略で惨殺されたとみられる1700年前の3体の人骨を発見。
National Geographic 6/7)


◎広島県福山市三之丸町の「福山城跡」の内堀から、石垣の底に近い部分から築城(1622年)当時の水はけ用の裏込め石を確認。
毎日新聞6/7)


◎京都府京都市南区東九条室町の「平安京左京九条三坊八町」に当たる場所で、貴族が邸宅内に建てて仏像を安置した持仏堂か、倉庫の可能性が高い鎌倉時代前期頃の建物跡や建物内の装飾に使われた可能性があるガラス玉が出土。
京都新聞6/7)


◎岐阜県岐阜県高山市丹生川町大沼の山林で、室町、戦国時代の備蓄銭とみられる1320枚もの古銭を発見。
岐阜新聞6/7)


◎栃木県下野市の仁良川古墳群にある6世紀前半の円墳「仁良川3号墳」で、未盗掘の埋葬施設から埋葬時と変わらない位置で鉄製の大刀や勾玉などが出土。
毎日新聞6/7)


◎島根県大田市大森町の県史跡「金森家」の主屋の保存修理で、明治時代後期の酒造りの使用された窯場跡を確認。
毎日新聞6/6)


◎高知県高知市升形の戦前に建てられた民家の土塀から、1945年に高知市街地を焼き尽くした高知大空襲の痕跡を確認。
高知新聞6/5)


◎奈良県高市郡高取町田井庄の「薩摩遺跡」で、2014~15年に実施した発掘調査の結果、新たに古墳時代に朝鮮半島から日本に伝わった一辺8mの大壁建物跡を確認。
毎日新聞6/4)


◎高知県香南市野市町東野の「山下遺跡」から、平安時代~室町時代の出土品が発見されたほか、同県でも稀な室町時代の屋敷墓も確認。
高知新聞6/2)


◎岩手県九戸郡洋野町種市の「西平内1遺跡」で、縄文時代後期前葉(4000年前)の環状列石の一部とみられる弧状の石列や竪穴住居跡、縄文土器などを発見。
デーリー東北6/2)(岩手日報6/2)


◎島根県松江市鹿島町佐陀本郷の「志谷奥(しだにおく)遺跡」で出土した青銅器の破片を再調査した結果、三つ目の銅鐸と見られる破片4個を確認。色調や青銅の質から、銅鐸の型式は外縁付鈕 2式~扁平鈕式古段階とみられ、大きさや破片の特徴から、本来は全高30cm台の四区袈裟襷文銅鐸と推定。
島根県6/1)(山陰中央新報6/2)


◎静岡県浜松市中区の「浜松城跡」本丸南側の石垣について、主に浜名湖北岸の珪岩を使用し、自然石を積み上げた野面積手法で1590年代に築かれたものであることが判明。
静岡新聞6/1)


◎島根県大田市大森町の国重要伝統的建造物群保存地区にある「石見銀山御料郷宿泉屋遺宅金森家」の屋敷内から、明治時代に築かれた造り酒屋の釜場跡とみられる遺構を発見。
産経新聞6/1)


◎鳥取県米子市の戦国時代の山城跡「石井要害跡」で、16世紀中頃のものと、16世紀後半の二度にわたる城郭造成跡を確認。新しい城郭は、古い城郭の一部を埋めて平坦部を広げており、戦いに備えて人員拡充のためにスペースを広げたものと推測。
産経新聞6/1)(毎日新聞6/1)
 2018年5月  

◎イタリアの古代都市「ポンペイ遺跡」で、最初の噴火による被害を免れながら、逃げる途中で巨岩に頭部を吹き飛ばされて死亡した2000年前の男性遺骨を発見。
CNN5/30)


◎大阪府高槻市の「高槻城跡」で、キリシタン大名の高山右近(1552~1615)が城主となる以前に築かれたとみられる堀跡を発見。また、堀跡からは瓦や土器のほか、中国産の青磁・白磁、備前焼の陶磁器や漆器椀、さらには舟運に関わる木簡なども出土。
朝日新聞5/30)


◎兵庫県姫路市坂田町にあった善導寺、心光寺、願入寺、妙円寺で、新たに日露戦争(1904~05年)で捕虜となったロシア兵らの収容所や関連施設を発見。
神戸新聞5/28)


◎兵庫県姫路市網干区高田にある古墳時代の集落跡「前田遺跡」から、井戸を埋める際の祭りで使った可能性が高い国内で例がない形の装飾付須恵器が出土。また、肩部分に粘土紐でつながった小さな五つのつぼが載った装飾付須恵器の形状は国内初で、朝鮮半島からの伝来期に、国内で形を試行錯誤した例ではないかと推測。
神戸新聞5/28)


◎福島県喜多方市の古墳時代中期(約1500年前)の「灰塚山古墳」から出土した全身人骨について、50歳以上で亡くなった推定身長158 cmの細身の男性で、骨の成分から非常に多くの水産物を食べていたことが判明。
福島民友新聞5/28)


◎北海道釧路市の幣舞遺跡など、道央や道東から出土した亀ケ岡式土器に、青森県内の火山から噴出し、津軽一円に降り積もった火山灰の成分の含まれていたことが、弘前大学の研究グループによる調査で判明。
東奥日報5/28)


◎愛知県春日井市の集落群遺跡「桜佐下五反田遺跡」で、縄文時代から室町時代までの掘立柱建物跡、ごみ捨て場跡などを検出。
毎日新聞5/27)


◎京都府京都市右京区京北周山町に戦国武将の明智光秀が築いたとされる大規模な山城「周山城跡」について、市が測量調査で天守台とみられる石塁を備えた東城の中心部から、山の尾根伝いに放射状に約50の郭がだんだんに連なり、西城にも10以上の郭があることを確認。
京都新聞5/26)


◎栃木県下野市仁良川地区にある古墳調査で、県内最古級とみられる古墳の未盗掘の埋葬施設から鉄製の大刀や勾玉などの玉類が出土。
下野新聞5/25)


◎デンマーク、ユトランド半島のモスー湖畔の広大な湿地にある「アルケン・エンゲ遺跡」から、紀元1世紀に起こった戦闘で命を落としたとみられる少なくとも82人分の骨に相当する計2095個の人骨および骨の欠片が出土。
National Geographic News 5/24)


◎佐賀県内各地に点在する古窯跡で深刻だった盗掘の被害件数が、地元の教委や県警、住民などの連携による監視体制強化で、被害件数が2017年度はゼロに。
西日本新聞5/24)


◎京都府京都市中京区の平安京左京三条三坊五町町屋跡から、江戸時代に加賀藩・金沢で製造され、御所にも献上された三味薬が入っていたとみられる容器・合子(ごうす)が出土。ちなみに同様の合子が京都市内の発掘調査で発見されたのは2例目。
産経新聞5/24)


◎島根県松江市大草町の「西百塚山古墳群」で最大の直径約50mの円墳・19号墳について、出土した埴輪から当初の想定よりもやや新しい古墳時代中期前葉~中葉(5世紀前葉~中葉)頃であると判明。
島根県5/23)(毎日新聞5/24)


◎滋賀県草津市野路町の「榊差遺跡」で、国内最古となる釜や鍋を支える奈良時代前半の獣脚の鋳型を発見。鋳造時にできる鉄滓もまとまって出土しており、鋳造遺構としても国内最古級の遺跡と判明。
時事通信5/23)(毎日新聞5/23)


◎中国陝西省神木市の「石峁遺跡」皇城台東擁壁北側上部にあるごみ捨て場の中から、今から約4000年前の骨製の口琴が多数出土。
新華社5/23)


◎山形県南陽市長岡の「長岡南森遺跡」で、4世紀後半に造られた東北最大級の前方後円墳の可能性がある丘陵を確認。古墳は全長が161~168mと宮城県名取市の雷神山古墳に匹敵する規模で、人工的に造成した地形跡や儀式用の底部穿孔土器なども出土。
毎日新聞5/22)(NHK5/22)


◎イタリアの古代都市ポンペイ遺跡の農場として使用されていた北部の広大な壁に囲まれた土地に建っていた別邸の場所から、サラブレッドの可能性が大きい馬の遺骸を発見。
(CNN5/20)


◎平安時代の9世紀にもマグニチュード(M)8級の巨大地震「関東地震」が起きていた証拠となる地層を、神奈川県温泉地学研究所などのチームが神奈川県内で確認。
共同通信5/20)


◎富山県富山市の「黒崎種田遺跡」から、県内では六例目となる奈良時代のものとみられる暗文土器が出土。
毎日新聞5/19)


◎1980年代にスマトラ島西方のジャワ海域で発見された沈没船について、積まれていた中国製陶器などの貨物を新たに分析したところ、沈没時期がこれまで考えられていた13世紀半ばよりも早い12世紀後半だったことが判明。
ロイター5/18)

◎愛媛県久万高原町の山中にある「上黒岩第2岩陰遺跡」から出土した縄文時代早期(約8500年前)の男性人骨について、骨の安定同位体分析の結果、海産物を多く摂取していた形跡を確認。
朝日新聞5/18)


◎奈良県桜井市の邪馬台国の有力候補地「纒向遺跡」で、古墳時代( 3世紀前半)のイヌの全身骨格を発見。
奈良新聞5/18)


◎サウジアラビア北西部の町タブークで、8万5千年前頃のものとみられる人類の足跡化石を発見。現生人類(ホモ・サピエンス)のアフリカ外部への大量移動は6万年前というのが定説で、今回の発見はその可能性が早まったことを示唆。
National Geographic 5/17)


◎広島県福山市三之丸町のJR福山駅北口地下に埋まっている「福山城跡」内堀の遺構調査で、内堀を構成していたとみられる石垣の一部と、石垣の裏側や隙間に詰めた「裏込め石」を発見。
日テレNews24 5/15)(広島ニュースTSS 5/15)(中国新聞5/16)

◎奈良県吉野郡吉野町宮滝の「宮滝遺跡」で、奈良時代(8世紀)前半とみられる四方に庇が巡る大型建物跡を検出。建物の構造が天皇が住んだ内裏に匹敵する最高格式とみられることから、7~8世紀にかけて歴代の天皇が度々滞在し、続日本紀に記される吉野宮の可能性が浮上。
共同通信5/15)(毎日新聞5/15)


◎群馬県藤岡市本郷の「本郷塚原A遺跡」の前方後円墳(5世紀末~6世紀初め)のクビレ部から出土した埴輪棺について、大きさが小型(縦約50cm、横約20cm)のため、子供用か、一度埋葬した骨を「改葬」した可能性のあることが判明。
読売新聞5/14)


◎愛媛県久万高原町の国史跡「上黒岩岩陰遺跡」で1962年に出土した国内最古の埋葬された犬の骨について、放射性炭素による年代測定で縄文時代早期末~前期初頭(7400~7200年前)と判明し、改めて最古と確認。
毎日新聞5/14)


◎奈良県桜井市にある3世紀初め~4世紀初めの「纒向遺跡」(国史跡)から出土した桃の種について、放射性炭素(C14)年代測定で西暦135~230年とみられることが判明。
朝日新聞5/14)


◎神奈川県鎌倉市、逗子市の沿岸部で、相模トラフで繰り返す関東大震災級の巨大地震が、8~9世紀にも発生していたことを示唆する堆積物を発見。
神奈川新聞5/13)


◎奈良県奈良市の法華寺所蔵の鎌倉時代の文殊菩薩坐像の内部に、奈良国立博物館によるX線CTスキャン調査で、内部に約180点もの経巻や舎利容器がぎっしりと詰められていることが判明。
毎日新聞5/11)


◎福島県南相馬市原町区の「西迫(にしさく)横穴墓群」で、古墳時代終末期(6世紀末~7世紀初頭)の横穴墓22基を発見。横穴墓からは、ガラス製小玉や水晶といった装飾品、鉄製の刀や刀子のほか、奈良時代の官僚が付けていた石製の帯飾りなどが出土。
河北新報5/11)


◎中国湖南省石門県の「宝塔遺跡」で、商から宋・元にかけての灰坑、溝、部屋、墓などを発見。
中国網5/10)


◎島根県出雲市の縄文時代後期(約3500年前)の集落跡「京田(きょうでん)遺跡」の配石土坑から、窓のような部分を持ち、隆線文が施された主に東日本で出土するタイプの異形土器が出土。
産経新聞5/10)


◎福岡県太宰府市三条の「原遺跡」で、 9~14世紀の山岳寺院・原山の本堂とみられる礎石建物跡を初めて確認。
西日本新聞5/9)


◎鳥取県鳥取市の「青谷横木(あおやよこぎ)遺跡」で、7世紀末~8世紀初めの木製の『はそう』とみられる壺が出土。
朝日新聞5/9)


◎兵庫県篠山市味間南にある天台宗・文保寺仁王像の吽形像の頭部内から、江戸時代に修理した京の仏師による個人的な思いを記す墨書が出土。
読売新聞5/9)


◎岐阜県岐阜市の戦国武将・織田信長の居城「岐阜城跡」の赤ケ洞で、信長の孫にあたる秀信の別邸の可能性がある巨石を使った石組みを新たに発見。また、天守の北西の尾根上に新たな石垣群も確認。
時事通信5/9)(毎日新聞5/10)


◎石川県鳳珠郡能登町の縄文時代の遺跡「真脇遺跡(国史跡)」から、本州最古とみられる約3300年前の火きり臼が出土。
朝日新聞5/9)

◎熊本県熊本市中央区の「熊本城跡」天守閣の大天守石垣から築城時期を裏付ける慶長四(1599)年の銘が入った屋根瓦(滴水瓦)一枚を発見。
熊本日日新聞5/8)


◎熊本県上益城郡御船町の熊本地震で全壊の福祉施設跡から、隣接する直径20mほどの円墳「小坂大塚古墳」の周溝や陸橋、壺型埴輪などが出土。
福祉新聞5/8)


◎群馬県上落合の国史跡「七輿山(ななこしやま)古墳」で、不明だった石室の位置が初めて確認され、全長が従来より5m大きい150m超と判明。
上毛新聞5/8)


◎和歌山県田辺市上秋津の左向谷川にある「迫戸の堰堤」が、明治時代に築かれた県内最古級の砂防堰堤である可能性の高いことが判明。
紀伊民報5/7)


◎エジプト南部ルクソールの「王家の谷」にある古代エジプトのツタンカーメン王(紀元前14世紀)の墓について、イタリアの研究チームが隠し部屋は存在しないと結論。
産経新聞5/7)


◎パキスタン北西部ハイバルパフトゥンハ州で、パルティア王国時代のものとみられる鋳造貨幣を発見。
parstoday5/6)


◎西オーストラリア沖およそ2300キロのインド洋の海底で、2014年に消息を絶ったマレーシア航空MH 370便の捜索を行っていた西オーストラリア博物館の研究チームが19世紀後半に姿を消した船舶2隻の残骸を発見。
CNN5/5)


◎ネアンデルタール人の頭骨化石と現生人類の頭骨化石について、コンピューター断層撮影(CT)を実施した慶大や名古屋大などの国際研究チームは、脳に占める小脳の割合が絶滅したネアンデルタール人は初期の現生人類(ホモ・サピエンス)より小さいと発表。
時事通信5/5)


◎神奈川県横須賀市の三浦半島の西側、小田和湾を見渡せる丘陵地に位置する旧石器時代~弥生時代の遺跡「船久保遺跡」で、大型動物の狩猟用に掘られたと考えられる長方形と円形の旧石器時代(約三万年前)の陥し穴27基を発見。
タウンニュース5/4)


◎神奈川県相模原市緑区の県津久井合同庁舎の新築工事に伴う「中野中里遺跡」の発掘調査で、平安時代(9~10世紀)の集落跡を確認され、竪穴住居跡や掘立柱建物跡、土師器や須恵器のほか、東海地方で作られたとみられる灰釉陶器などが出土。
タウンニュース5/3)


◎兵庫県淡路市舟木にある弥生時代後期の山間地集落跡「舟木遺跡」の航空レーザー調査で周辺の立体地図を作製した同市教委は、遺跡が従来考えられていた範囲よりもさらに北側に広がっていることや、建物の遺構の配置などを確認。
毎日新聞5/2)


◎宮城県岩沼市玉崎地区にある飛鳥時代後半~平安時代前半の「原遺跡」で、墨書土器や公的建物跡を示す柱穴、重要な建物群を守る材木塀跡が見つかり、以前から指摘される古代の・玉前駅家(たまさきのうまや)などの可能性が一段と濃厚に。
河北新報5/1)
 2018年4月  

◎奈良県桜井市にある3世紀中頃~後半の前方後円墳「箸墓古墳」後円部から出土した葬送儀礼用の土器・特殊器台と特殊壺が、岡山・吉備地方から完成品として持ち込まれた可能性の高いことが、奈良県立橿原考古学研究所の分析で判明。
毎日新聞4/30)


◎中国河北省南和県の郝橋鎮東薛屯村で、元代末期から明代初期(14世紀中頃~15世紀初め)に地中に埋められた古銭が詰まった大きなかめを発見。古銭は主に宋銭で、漢代や唐代、元代のものも含まれており、当時の金持ちが不測の事態に備えて埋めた可能性が高いと推測。
新華社4/29)


◎愛媛県宇和島市三間町の「戸雁(とがり)遺跡」で、市内で初めて弥生時代後期~終末期(約1800年前)の住居跡を確認。
読売新聞4/29)


◎エルサルバドル周辺で紀元前10世紀頃~紀元後16世紀にかけて続いた遺跡群で、当時の暦の単位などが刻まれた石碑の一部を発見。発見場所は文明が栄えた範囲の南端にあたり、暦を使う文化が広く行き渡っていたことを示すものと注目。
NHK4/28)


◎ペルー北部ラリベルタの都市トルヒーヨ近郊の古代チム文化が栄えた地域で、約550年前に生贄として捧げられたとみられる子ども140体あまりの遺骨を発見。
AFP4/27)


◎京都府京都市下京区の「平安京跡・左京六条二坊十二町」から、平安時代後期(11世紀)に造営されたとみられる庭園跡を検出。
産経新聞4/26)


◎長野県松本市の「松本城三の丸跡」で、外堀とさらに外側にある総堀をつなぐ水路跡付近で木製の杭列が出土。総堀周辺では他にも杭が見つかっている地点が複数あり、先がとがった形状から外敵を阻む目的で設置したものと推測。
信濃毎日新聞4/25)


◎山梨県北杜市高根町小池の縄文時代中期~平安時代までの集落跡「神の前B遺跡」で、古墳時代の焼失竪穴住居跡が土葺き屋根だったとみられることが判明。
山梨日日新聞4/25)


◎兵庫県宝塚市切畑の古墳時代前期(4世紀前半)の前方後円墳「万籟山古墳」の前方部と後円部の接続部分で、古墳築造時に立てて並べた状態のままの円筒埴輪3点が出土。埴輪の破片も大量に見つかっており、破片に見られる製作技術からヤマト政権との交流も浮上。
毎日新聞4/24)


◎沖縄県石垣市の「白保竿根田原洞穴遺跡」で見つかった旧石器時代の人骨(約2万7千年前)について、複数の専門家でつくる研究グループが頭骨が残る4体をX線CT撮影し、そのデジタルデータをもとに生前の顔がデジタル復元された結果、南方系の人々の顔つきに近いことが判明。
朝日新聞4/21)


◎沖縄県那覇市繁多川にあるシチナンダビラ(識名坂)の道路改良工事現場で、約500年前の琉球王朝時代に造られた真珠道(まだまみち)の一部とみられる石畳を発見。
琉球新報4/21)


◎フランス西部のシャンデュランの新石器時代遺跡(紀元前3400~3000年頃)で発見されたウシの頭蓋骨を分析したフランス人類学者チームは、古代の獣医師の施術もしくは外科手術の練習のために穴が開けられた可能性のあるウシの頭蓋骨を発見。
AFP4/20)


◎和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野古道中辺路の祓殿王子跡付近にある「祓殿石塚遺跡」で、江戸時代後半(18~19世紀)の陶磁器や貨幣が出土し、石塚も同時期に築かれたとみられることが判明。さらに石塚遺跡が築かれる以前の中世の宝篋印塔の一部や中世の陶器なども出土。
わかやま新報4/19)


◎静岡県牧之原市男神の男女一対とみなして豊作や子宝信仰があると伝わる男神山、女神山の中間に立地する「男神前田遺跡」で、弥生時代後半~古墳時代の土器や男神山を向いて建てられていたとみられる古墳時代の建物跡を確認。
静岡新聞4/19)


◎静岡県浜松市天竜区東の5世紀中頃に築かれた前方後円墳「光明山古墳」から、斜面上部を覆うほぼ完全な状態の葺き石や埴輪が多数出土。また、葺き石で覆われた斜面の中腹に幅2mの回廊があり、二段形の古墳だったことを確認。
静岡新聞4/19)


◎群馬県藤岡市上落合の6世紀前半につくられた前方後円墳「七輿山古墳」について、県立歴史博物館と早稲田大の先端技術を使った非破壊調査で墳丘の構造が三段築成で全長約150m超だったことが判明。また、後円部南側でかなり大規模の可能性がある横穴式石室の存在も確認。
東京新聞4/19)


◎滋賀県長浜市の戦国大名の浅井三代が暮らしたとされる「小谷城跡・御屋敷跡」から、初めて生活の跡を示す石組みの溝と、敵の侵入を防ぐ土塁などを発見。
中日新聞4/18)


◎韓国・ソウル鍾路区通義洞70番地の遺跡から、「内教」という文字が正方形の印章に篆書体で刻まれている朝鮮王妃の印章が初めて出土。
東亜日報4/17)


◎鳥取県鳥取市の「青谷横木遺跡」で、「承和12(845)年3月17日に般若心経34巻を書き写した」と記した平安時代の勧請板が出土。
共同通信4/17)


◎京都府京都市中京区西ノ京桑原町の島津製作所三条工場の敷地内で見つかった「平安京跡」最大級の邸宅跡(9世紀前半)から、「斎」や貴族の家であることを示す「政所」と書かれた土器が出土。
読売新聞4/17)


◎栃木県茂木町九石の「九石古宿遺跡」で、ほぼ完全な形の土偶やメノウを高度な技術で加工した石鏃が出土。
毎日新聞4/17)


◎秋田県能代市朴瀬にある縄文時代前期~中世の「古館1遺跡」で、中央と側面に擦切り痕が残る北海道の日高地方のみで産出する緑色岩「アオトラ石」の塊が出土。
秋田魁新報4/17)


◎鹿児島県沖の水深約 440mの海底で、太平洋戦争の末期に沖縄への海上特攻に向かう戦艦「大和」とともに沈んだ駆逐艦「磯風」の可能性が高い船を発見。
朝日新聞4/16)


◎鳥取県米子市の「米子城跡(国史跡)」本丸北東側の斜面で、既存の絵図には描かれていない吉川広家が1591年に築城した時期のものとみられる竪堀を発見。
共同通信4/16)


◎沖縄県那覇市首里真和志町の首里高校敷地内にあった琉球王国の次期国王となる王位継承者が暮らした邸宅「中城御殿跡」から、1600年代と1700年代に造られたとみられる異なる年代の2種類の石積みを確認。
琉球新報4/15)


◎長野県須坂市米持木瓜原の宅地造成で見つかった8~9世紀(奈良・平安時代)の集落遺跡から、律令国家の下級役人が腰に締める石帯に複数付ける丸鞆(まるとも)と呼ばれる円形の石の一部が出土。
須坂ニュース4/14)


◎滋賀県甲賀市土山町北土山の歴史研究家の自宅に、現在の北朝鮮・平壌周辺で出土したとみられる古代の鏡や戈の、1939(昭和14)年頃に撮影された写真のガラス乾板が保管されていることが判明。
京都新聞4/13)


◎台湾・台南市善化区の農舎建設現場から、日本統治時代(1895~1945年)以前に設置されたものとみられる製糖用かまど跡を発見。
フォーカス台湾4/13)


◎奈良県明日香村にある飛鳥時代の「石神遺跡」から出土した供膳具(食器)について、静岡県の浜名湖西岸の湖西古窯跡群産の須恵器が使用されていたことが、奈良文化財研究所(奈文研)の調査で判明。
毎日新聞4/13)


◎大阪府茨木市の「中河原遺跡」で、収穫された新米を納める高床倉庫とみられる建物5棟が描かれた五穀豊穣を願う祭祀に使われたとみられる弥生時代中期後半(約2000年前)の土器が出土。
産経新聞4/12)


◎大阪府茨木市の「中河原遺跡」で、収穫された新米を納める高床倉庫とみられる建物5棟が描かれた五穀豊穣を願う祭祀に使われたとみられる弥生時代中期後半(約2000年前)の土器が出土。
産経新聞4/12)


◎大阪府堺市にある国内最大の「大山古墳・(伝)仁徳天皇陵」について、5世紀の築造当初の墳丘の全長が、少なくとも 525mはあったことが判明。
京都新聞4/12)


◎韓国・光州光山区月渓洞の古墳群など韓半島南部で発見された前方後円墳について、朴天秀(慶北大学考古人類学科教授)が出土遺物や三国史記、日本書紀など各種文献を分析した結果、墓の主は日本の支配層ではなく中下級の傭兵と見るのが妥当と発表。
東亜日報4/11)


◎島根県西部で9日未明に発生した地震で、同県大田市にある「世界遺産・石見銀山遺跡」内の12カ所で、石垣の一部が崩れるなどの被害を確認。
産経新聞4/11)


◎神奈川県相模原市南区当麻にある縄文時代中期(約5000年前)の「下原遺跡」から、シソ科植物エゴマの実が無数に付着した土器片が出土。
毎日新聞4/11)


◎富山県砺波市増山にあった戦国時代の「増山城跡」城下町について、並列ではなく、「喰い違い」といわれる前後にずれた土塁のあったことが判明。また、戦国~江戸時代初期の建物や井戸などの遺構や、作物の種子や木製品などが出土。
北國新聞4/11)


◎アラビア半島北部内陸部にあるサウジアラビアのネフド砂漠の中心部で見つかった、現生人類(ホモ・サピエンス)の化石について、分析の結果、アフリカとレバント以外から出土した現生人類のもので最古の8万5000年前にさかのぼることが判明。
CNN4/10)


◎兵庫県姫路市網干区和久の「関ノ口遺跡」で、二筋の川に挟まれた小高い平地から弥生時代中期(紀元前 1~2世紀)と古墳時代初期(3世紀後半)の住居跡を確認。また、川跡からは大量の土器が出土。
神戸新聞4/10)


◎ペルー南部の高原の砂漠に描かれたナスカの地上絵の隣接地域から、紀元前500年~西暦200年のパラカス文化やトパラ文化のものとみられる新たな地上絵を発見。
National Geographic 4/9)


◎京都府京都市下京区の龍谷大大宮キャンパス内の校舎・東黌の建替え調査で、地鎮のため埋められた可能性がある鎌倉時代のカササギ2羽や松葉などをあしらった「松花双鳥文鏡」が出土。
京都新聞4/9)


◎愛知県名古屋市中区の「名古屋城跡」天守周辺の発掘調査で、天守台南西の角から”加藤肥後守内 中川太良平”と刻印された幅3m余りの巨石を発見。
朝日新聞4/8)


◎カナダの太平洋に面したキャルバート島で、ホモ・サピエンスがユーラシア大陸からベーリング海峡を渡り、北米の太平洋沿岸に進出したとの説を裏付ける証拠の一つとみられる約1万3千年前と推定される人類の足跡を発見。
時事通信4/7)


◎京都府京都市の陽明文庫で、江戸時代中期(1715年)に琉球王国の士族だった程順則が、京都の公家近衛家熙に献上した金泥が施された「孔林楷杯」を確認。
京都新聞4/7)


◎神奈川県相模原市緑区元橋本町にある旧石器時代の「橋本遺跡」から出土した細石刃の黒曜石の中に伊豆七島の神津島産があることが、同市立博物館学芸員の中川真人さんと明治大学黒曜石研究センターの池谷信之さんの共同研究で判明。
毎日新聞4/7)


◎韓国・全羅北道益山の「双陵(史跡第87号)大墓」(別名「大王墓」)で、1917年の発掘時、遺物や歯を収集した後、遺骨はこの箱に入れて再び奉安したものとみられる木箱を発見。
朝鮮日報4/6)


◎石川県小松市立明寺町の「立明寺窯跡」で、同市内最古となる7世紀後半の白鳳時代の窯本体の遺構を発見。
朝日新聞4/6)


◎広島県福山市の広島県立歴史博物館は、江戸前期の17世紀後半に描かれたとみられる大坂冬の陣(1614年)と夏の陣(1615年)の詳細な陣形図が発見されたと発表。
朝日新聞4/5)


◎奈良県明日香村の国史跡・飛鳥宮跡の活用に向けて専門家らでつくる「飛鳥宮跡活用検討委員会」が、遺構保存、歴史的風土・景観保全、活用の基本3項目を決定。
毎日新聞4/5)


◎和歌山県田辺市本宮町本宮の熊野本宮大社近くの熊野古道沿いで、江戸時代後半(18~19世紀)に築かれたとみられる石塚遺跡を発見。
紀伊民報4/4)


◎静岡県浜松市中区の「浜松城跡」天守曲輪で確認した石塁付近から、豊臣秀吉の家臣・堀尾吉晴が在城した1590~1600年頃の大量の瓦が出土。また、瓦が特定の場所から集中して出土していることから、櫓などの建物があった可能性も浮上。
静岡新聞4/4)(毎日新聞4/4)


◎群馬県藤岡市本郷にある古墳時代に埴輪を焼いた窯跡・本郷埴輪窯跡に隣接する「本郷塚原A遺跡」で、前方後円墳から埴輪を使った埴輪棺が出土。
上毛新聞4/4)


◎石川県能登町の「真脇遺跡(国史跡)」で見つかった火きり臼(うす)が、縄文時代後期末~晩期初頭(約3300年前)に作られた本州最古のものと判明。
共同通信4/2)(毎日新聞4/2)


◎グルジア南東部クヴェモ・カルトリ州の17世紀のピタレティ修道院近くの山頂で、今まで知られていない8~9世紀のものとみられる修道院遺跡を発見。
スプートニク日本4/2)


◎富山県高岡市の「江尻南遺跡」から、新潟と富山で普及した弥生時代の管玉製作技法・新穂技法の最古例が見つかり、同遺跡が発祥の地だった可能性が浮上。
北日本新聞4/1)
 2018年3月  

◎スペイン南部アルダレスの「アンダルシアン洞窟」で、2万年以上前にネアンデルタール人によって描かれたとされる最古の壁画を発見。
AFP3/31)


◎大分県佐伯市にある「佐伯城跡(通称城山)」の二の丸北側部分の石垣の一部について、同市教委の3D調査などで築城時(1602~06年)よりも古い可能性が浮上。
大分合同新聞3/30)


◎大阪府堺市にある江戸時代の鉄砲鍛冶・井上関右衛門の居宅兼作業場兼店舗から、全長2m超の火縄銃や西洋の技術を模索して製造した洋式銃など計40丁を発見。
朝日新聞3/29)


◎カナダ・バンクーバー北東にあるキャルバート島の砂浜で、北米では最古となる約1万3000年前のヒトの足跡を発見。
AFP3/29)


◎ブラジルのタパジョース川上流域を人工衛星画像に基づく調査を実施した英国とブラジルの研究チームは、新たに年代が1250~1500年にさかのぼる81か所の考古遺跡と、遺跡内にある合計104か所の遺構を発見。 コロンブス到達以前のこの人の居住域は、約40万平方キロの範囲に広がっており、当時は50万~100万人が暮らしていた可能性も浮上。
Nature Communications3/28)(AFP3/28)


◎愛媛県今治市阿方の古墳時代後期の円墳「阿方瓢塚2号墳」から、未盗掘の横穴式の1号石室と、隣接して破壊された状態の2号石室を検出。
愛媛新聞3/28)


◎中国・山東省済南市章丘区の「牛推官南東周時代遺跡」で、祭祀土坑から人身御供の風習を示す新たな人骨が出土。
AFP3/28)


◎グアテマラにあるマヤの「セイバル遺跡」の先古典期中期(紀元前 700~紀元前 350年)のものとされる中央広場付近から、儀式の生贄として飼育されていたとみられるイヌやネコ科の動物の骨や歯が出土。
National Geographic 3/27)


◎滋賀県甲賀市信楽町黄瀬の「東山遺跡」で見つかった奈良時代中期の大型建物跡について、南北27m以上としていた建物の大きさが、追加調査で42m以上と判明。
産経新聞3/28)


◎長野県上水内郡信濃町の野尻湖の「立が鼻遺跡」で行われている第22次発掘調査で、2012年の第19次発掘調査以来となるナウマンゾウの臼歯の化石を発見。
信濃毎日新聞3/27)


◎ヨルダン北部の古代(7000~8000年前)の農村遺跡から出土した鎌の刃の一部と考えられる石器を分析した名古屋大博物館の研究チームが、石器の形状や出土状況などから古代の鎌の製作方法を解明。
中日新聞3/26)


◎福岡県福岡市東区の九州大総合研究博物館に所蔵されていた福岡城跡の鯱瓦(しゃちがわら)が、築城期(1601~07年)に作られた可能性の高いことが判明。
西日本新聞3/25)


◎石川県鳳珠郡能登町松波にある能登守護・畠山氏の一族である松波氏の居城「松波城跡」で、城跡にある国名勝「旧松波城庭園」と同じ室町後期の15世紀後半に築かれたとみられる6棟分の建物跡を検出。
北國新聞3/24)


◎京都府京都市中京区の島津製作所三条工場内で、伊勢神宮や賀茂神社に仕えた未婚の皇女・斎王の住まいだった可能性が高い平安京で最大級の貴族邸宅とみられる平安時代前期(9世紀前半)の大型建物跡を発見。
朝日新聞3/23)


◎韓国・大邱寿城区佳川洞の新羅の支配階層の墓である「佳川洞古墳群50号古墳」から、副葬品を埋葬する副槨から頭骨が出土し、墓の主が埋葬された主槨の人骨と違う人物であることが判明。戦争戦利品として得た敵将の頭を一緒に埋める葬儀文化があった可能性が浮上。
東亜日報3/23)


◎島根県松江市の国史跡「出雲国分寺跡」付近の農地から出土した鬼瓦片が、過去に見つかった鬼瓦片と断面が一致し、つり上がった目で眉間にしわを寄せ、キバのある口を開いた霊獣のような文様が判明。
産経新聞3/23)


◎兵庫県姫路市網干区和久の弥生時代中期から古墳時代初頭の集落「和久遺跡」で、新たに15棟の竪穴住居跡が確認されたほか、南北に延びる二本の溝跡や、溝と交差する東西方向に延びる柵跡なども検出。また、出土土器から溝は弥生時代、柵は古墳時代と推定。
産経新聞3/23)


◎兵庫県淡路市舟木にある弥生時代の山間地集落遺跡「舟木遺跡」で、鍛冶工房とみられる竪穴建物跡が検出されたほか、海との関わりを示す釣り針や、近畿で初めてとなる同時代の鉄製のヤスなどの多くの鉄製品が出土。
神戸新聞3/23)


◎大阪府茨木市郡の「中河原遺跡」から、高床建物5棟が明瞭に線刻画で表現された弥生時代中期後半(約2000年前)の土器が出土。
産経新聞3/23)


◎静岡県静岡市葵区にある徳川家康が隠居後の居城として築かせた「駿府城跡」の天守台について、西辺約68m、北辺約61mあり、江戸城の天守台を上回る日本一の規模と判明。また、天守台北東部からは、全国的にも珍しい籠城用の井戸跡も発見。
産経新聞3/22)


◎佐賀県伊万里市大川内山の国史跡・大川内鍋島窯跡で、1650~60年代に築かれた階段式登り窯「日峯社下窯跡」から、付帯する作業スペースの石垣と、「初期鍋島」の陶片十数点を新たに確認。
佐賀新聞3/21)


◎島根県安来市にある山城「月山富田城」の曲輪跡・千畳平から、鯱瓦や鬼瓦などの装飾瓦が多数出土。
産経新聞3/20)


◎富山県富山市布尻、町長の縄文時代の集落跡「布尻遺跡」から、同時代中期(約4900年前)に作られた県内最大の高さ71cmの縄文土器が出土。
毎日新聞3/20)


◎中国・陝西省の戦国晩期から秦代にかけての庶民の墓で、出土した密封性のよい銅壺から2000年以上前の酒を発見。
中国網3/19)


◎奈良県奈良市東九条町の平城京域で、集落を囲む環濠の可能性がある弥生時代後期後半の溝跡を検出。
奈良新聞3/19)


◎福島県南相馬市鹿島区の「鷺内(さぎうち)遺跡」で、縄文時代(約3000年前)の木の実を保存していた貯蔵穴が出土。
福島民報3/19)


◎中国・広西チワン族自治区南寧市隆安県にある「婭懐洞(Yahuaidong)遺跡」で、約1万6000年前の墓と、完全な形の頭骨を含む化石人骨、1万点以上の石器を発見。
AFP3/18)


◎鳥取県鳥取市の「青谷横木遺跡」で、仏の顔とみられる墨絵の描かれた7世紀末~10世紀後半とみられる木札が出土。厄払いなどの祭祀に使われた木製人形とみられるが、仏の表情が描かれるのは異例で、右肩部分を脱いだ偏袒右肩(へんたんうけん)とみられる衣装の表現などから、如来像が描かれた可能性が浮上。
朝日新聞3/18)


◎兵庫県姫路市御国野町国分寺の8世紀後半に建てられたとみられる「播磨国分尼寺跡」から、南北75mにわたって築地塀の遺構が確認されたほか、塀の屋根から落ちる雨水を流すための溝跡などを検出。
産経新聞3/17)


◎奈良県奈良市大安寺7丁目で、古墳時代前期(4世紀後半)の帆立貝形周溝の円墳を発見。
奈良新聞3/17)


◎福岡県北九州市小倉北区城内の「小倉城跡」の内堀から、1837年の火災で焼失した天守閣の瓦や木材片とみられる遺物が出土。
西日本新聞3/16)


◎イスラエルにある古代カナンの都市国家メギドで、3600年前の王家のものとみられる墓を発見。
National Geographic 3/16)


◎福岡県大野城市下大利4丁目の「水城(国特別史跡)」で、土塁の前面にあった外濠が東から西へすぼまる形で幅が収束していた可能性の高いことが判明。
西日本新聞3/16)


◎島根県松江市の古墳時代後期の前方後方墳「古天神古墳」から出土した鉄製大刀の鐔に、銀象嵌によるハート形の文様が施されていることが島根大法文学部・考古学研究室の実測で判明。
産経新聞3/16)


◎島根県益田市久城町の国史跡「スクモ塚古墳」について、出土した埴輪の一部から五世紀前半の造成と特定。
中国新聞3/16)


◎愛知県名古屋市中区の「名古屋城跡」天守台周辺の石垣の状況を調べる発掘調査で、土中に埋まっていた石垣の刻印文字や江戸時代の修理部分などを確認。
中日新聞3/16)


◎島根県浜田市殿町の「浜田城跡」の出丸南側で、浜田城を描いた江戸時代の資料を裏付ける石垣の一部が出土。
山陰中央新報3/15)


◎滋賀県高島市勝野にある織田信長が築かせ甥の信澄が居城としたた「大溝城跡」の本丸跡で、現存する天守台の南辺石垣の延長線上に連なる本丸の南西角に当たる石垣を発見。また、石垣は安土城にも共通する工法で築造されていることも確認。
NHK3/15)(共同通信3/15)(京都新聞3/16)


◎岡山県赤磐市穂崎の古墳時代中期の前方後円墳「朱千駄古墳」で、円筒埴輪や、上部の口縁部がラッパ状に開いた朝顔形埴輪の破片が出土。
読売新聞3/14)


◎岡山県岡山市北区京山の古墳時代前期前半(3世紀後半~4世紀初め)の前方後方墳「津倉古墳」から、後方部の二基の竪穴式石室のうち、小型の石室の床面から青銅鏡・鼉竜鏡(だりゅう)鏡1面が出土。
山陽新聞3/14)


◎奈良県天理市杣之内町の6世紀前半に造られたと考えられている前方後円墳「東乗鞍古墳」で、前方部の斜面から円筒埴輪の破片が出土。
毎日新聞3/14)


◎インドネシア・スマトラ島の超巨大火山であるトバ火山の約7万4千年前に発生した大噴火で、世界各地で多数の死者が出た一方、南アフリカには無傷で乗り切ることのできた人類もいたことが、南岸の岬ピナクルポイントの遺跡調査で判明。
毎日新聞3/13)


◎栃木県下都賀郡壬生町羽生田の「三番塚古墳」について、古墳時代終末期の7世紀前半頃の直径45メートルの大型の円墳であることを確認。
下野新聞3/13)


◎北海道・礼文島の「船泊遺跡」で出土した約3800年前の縄文人の骨から採取したDNAゲノムの解析で、国立科学博物館などの研究チームは12日、遺伝子に基づいて初めて顔つきに関係する復元に成功。結果、肌はしみができやすい性質で色が濃く、毛髪は細く縮れたタイプで、鼻の高さは中程度で、瞳は茶色と判明。
sannkeibiz3/12)


◎京都府長岡京市勝竜寺・長岡第八小で、「長岡京跡(八世紀後半)」の東西を走る八条条間北小路の道路側溝や掘立柱建物や門などの遺構を検出。すぐ西側には、乙訓地域で最大規模の恵解山古墳(5世紀前半)があり、同古墳直近での居住域の広がりの確認は初めて。
京都新聞3/12)


◎埼玉県蓮田市の「新井堀の内遺跡」の戦国時代の武士の館跡から、15世紀前半の常滑焼の大甕に入った大量の埋蔵銭が出土。
共同通信3/9)


◎宮崎県西都市右松の奈良時代~平安時代の「日向国府跡」で、国庁の前殿や脇殿とみられる建物跡を確認。
宮崎日日新聞3/9)


◎岩手県盛岡市の「盛岡城跡」で、三ノ丸北側の石垣の基礎部分を支える根固石が外れた状態で出土。
朝日新聞3/9)


◎イタリア・ローマ市の三本目となる地下鉄C線の建設現場において、五賢帝時代(1世紀~2世紀)のトライアヌス帝とハドリアヌス帝配下の百人隊長の邸宅であった可能性が高い遺跡を発見。
財経新聞3/8)


◎静岡県沼津市根古屋の北条早雲の旗揚げの城として伝えられる戦国時代の「興国寺城跡」最北部の北曲輪で見つかった堀跡について、堀を埋めた土の一部に江戸時代初期の陶磁器が混入していることなどから、南の大空堀の拡張時に廃棄された曲輪である可能性の高いことが判明。
静岡新聞3/8)


◎茨城県つくば市栄の「上境旭台貝塚」で、県内で初めて縄文時代後期の漆器が出土。
茨城新聞3/8)


◎長野県上田市にある「上田城跡」本丸内の真田神社付近で、真田氏が居城とした戦国時代の土塁跡から豊臣秀吉が家臣に使用を認めた金箔瓦の破片が出土。
中日新聞3/7)


◎岩手県西磐井郡平泉町平泉の「無量光院跡」近くの土塁跡から、北海道を中心に分布する11~12世紀の擦文土器片が初めて出土。平泉と北方の交易を証明する初の史料で、奥州藤原氏の北方交易解明に期待。
岩手日報3/7)(河北新報3/7)


◎石川県加賀市八日市町の「八日市遺跡」の古墳時代前期の集落跡から、国内で初めて鋳型の注ぎ込み口で固まった銅の塊・湯口ばりが出土。
北國新聞3/5)


◎長野県上水内郡信濃町野尻湖の2016年に見つかったヤベオオツノジカの左上腕骨の化石が、1973年と75年に離れた別の場所で見つかった化石と組み合わさり、いずれも同じ骨の一部だったことが判明。
信濃毎日新聞3/5)


◎山口県山口市鋳銭司の平安時代に銅銭が製造された「周防鋳銭司跡」で、岡山理科大調査チームが銅銭作りの作業場跡を特定するため磁気測定探査調査を実施。3月末までに集めたデータを解析予定。
毎日新聞3/3)


◎兵庫県加西市吸谷町の「吸谷廃寺跡」で金堂の基壇跡が見つかり、これまでの調査から法隆寺式の伽藍配置を構える白鳳期の古代寺院であることが判明。
神戸新聞3/3)(毎日新聞3/3)


◎100年ほど前にエジプトで発掘された紀元前3351~3017年頃のミイラ2体の上腕部に、世界最古の象徴的なタトゥー(入れ墨)を発見したことを大英博物館が発表。
ロイター3/2)


◎マレーシア・ペナン島ジョージタウンにある1786年に東インド会社によって建造されたコーンウォリス要塞で、少なくとも二百年前のものとみられるジョージ三世を示す「GR」という刻印のある大砲2門を発見。
マレーシアナビ3/1)


◎福岡県福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス移転に伴う調査で、新たに鎌倉幕府が元の襲来に備えて築いた「元寇防塁」とみられる石積み遺構を発見。
毎日新聞3/1)


◎奈良県橿原市高殿町の飛鳥時代「藤原宮跡」で、新たに天皇が儀式などを行った大極殿院の回廊跡が見つかり、これまで単廊と考えられてきた大極殿院回廊が、すべて複廊であった可能性が浮上。また、見つかった回廊の北東角から、大極殿院の南北規模は約170mと推定。
NHK3/1)


◎京都府京都市下京区の「平安京左京六条二坊十四町」にあたる鎌倉時代前期の屋敷跡内から、平安京の域内で初めて馬を1頭丸ごと埋葬した遺構を検出。
産経新聞3/1)


◎埼玉県北本市の縄文時代中期の環状集落跡「デーノタメ遺跡」で、木の実などを調理した際にできたオコゲがびっしり付着した土器片が出土。
朝日新聞3/1)
 2018年2月  

◎徳島県名西郡石井町石井字石井にある4世紀中頃の前方後円墳「山ノ神古墳」の主体部から、四国では初めてとなる大小2がつ並んだ粘土槨を発見。
NHK2/28)


◎兵庫県赤穂市東有年の「放亀山1号墳」について、古墳時代前期前半(約1700年前)の全長38mの前方後円墳であることが判明。古墳は盗掘の形跡もなく、葺石が良好な保存状態で残っているほか、後円部からはU字状に並んだ石材や祭祀用の壺や高坏といった土器片の出土も確認。
赤穂民報2/28)


◎愛知県豊橋市今橋町の戦国時代の「吉田城跡」本丸の石垣について、掘り下げた地面に石混じりの土を詰めてたたき締めた土台上に建造するという東海三県では出土例のない、当時の最先端構造が取り入れられていたことを確認。
中日新聞2/28)


◎デンマーク最古の町と呼ばれるリーベで見つかった1200年前のものとされる「くし」の表面の一部に、複数の線で構成されたバイキング時代のアルファベット・ルーン文字が刻まれていることが判明。
CNN2/27)


◎岡山県岡山市南区彦崎の「彦崎貝塚」の縄文後期後半(約4000~3500年前)の地層から、近畿・中四国地方で初めて希少なオオツタノハの貝殻で作られた腕輪(貝輪)の一部が出土。
山陽新聞2/27)


◎奈良県斑鳩町にある未発掘の円墳「春日古墳」(6世紀後半~7世紀初め)で、物質を透過する素粒子「ミューオン」を用いた最新の調査によって、石室の可能性のある奥行き約6mの空洞が存在することが判明。
NHK2/27)(共同通信2/27)


◎イスラエル・エルサレムにある「神殿の丘」(ハラム・アル・シャリフ)南壁の基部で、旧約聖書に登場する預言者イザヤの名が刻まれている可能性がある粘土にハンコを押した紀元前8世紀の「封印」を発見。
National Geographic 2/26)


◎京都府京都市伏見区の「伏見城(木幡山伏見城)跡」南側の宇治川と山科川の合流点に近い川べりで、江戸時代初期に切り出された伏見城の石垣に使われたと考えられる「一に○」の刻印が入った石を発見。
京都新聞2/25)


◎中国・遼寧省康平県張家窯林場長白山区域で、紀元10世紀初頭に契丹族が中国北部に建国した遼代の墓群と大型住居遺跡を発見。
中国網2/24)


◎熊本県御船町小坂の古墳時代中期の円墳「小坂大塚古墳」で、墳丘を囲んだ深さ2m、幅15mの周溝の一部が検出され、同古墳が県南最大級の円墳であることを確認。
毎日新聞2/24)


◎岐阜県加茂郡富加町夕田地区にある「蓮野古墳」、「杉洞一号墳」、「夕田茶臼山古墳」について、蓮野古墳が2世紀後半、杉洞一号墳が3世紀初頭、夕田茶臼山古墳が3世紀半ばに築かれた造られた首長の墓群とみられることが判明。
中日新聞2/24)


◎茨城県那珂市下大賀の「下大賀遺跡」の奈良時代の竪穴建物跡から、朱墨で「永」と書かれた須恵器の坏2点が出土。
茨城新聞2/24)


◎石川県能登町真脇の国史跡「真脇遺跡」で、縄文時代後期末~同時代晩期初頭(約3300年前)の木製「火きり臼」を発見。
毎日新聞2/23)


◎静岡県静岡市葵区の駿府城公園内にある「駿府城跡天守台」について、石垣の西辺が約68m、北辺が約61mと確認され、江戸城を上回る日本一の規模であったことが判明。また、天守台の北東部分からは、籠城用に造られたとみられる石組みの井戸跡も検出。
静岡新聞2/23)


◎スペイン北部の世界遺産の「ラパシエガ洞窟」の壁画が、ドイツなどの国際研究チームの新たな調査で、6万年以上前のネアンデルタール人の手によるものだったことが判明。
共同通信2/23)(朝日新聞2/23)


◎愛媛県今治市新谷の「新谷古新谷遺跡」から、弧帯文と呼ばれる文様や人が描かれた弥生時代後期後半(約1800年前)の複合口縁壺が出土。
愛媛新聞2/22)


◎山口県長門市油谷向津貝下の「本郷山崎遺跡」から、弥生時代前期の溝跡が検出されたほか、同時期の大量の土器片が出土。
山口新聞2/22)


◎岡山県高梁市の国史跡・「備中松山城跡」の北に位置する貯水池・大池が、城郭にある貯水池としては国内最大とみられることが判明。
山陽新聞2/23)


◎奈良県奈良市の唐招提寺御影堂の床下から見つかった瓦の窯跡について、出土した土器の時期などから、金堂や東塔など主要な伽藍が建立された奈良時代末~平安時代初め(8世紀後半~9世紀初め)に操業していたことが判明。
共同通信2/22)(産経新聞2/22)


◎チリのアタカマ砂漠にあるイスクーニャ峡谷から、主に古代の漁の様子を描いた1500年前のものとみられる岩絵を発見。
National Geographic 2/21)


◎奈良県明日香村の日本書紀に登場する『槻(つき)の木の広場』があったとされる「飛鳥寺西方遺跡」で、7世紀後半の饗宴施設とみられる飛鳥川に向けて東西方向に延びる大型建物跡を検出。
毎日新聞2/21)


◎奈良県明日香村の修復作業が行われている「高松塚古墳」の壁画について、文化庁がカビなどで劣化が激しい下地のしっくいなどの補強作業を2年かけて実施へ。
NHK2/20)


◎国特別史跡の三内丸山遺跡で展示・収蔵機能を充実させた時遊館の新施設が11月にプレオープンを迎えることなどから、県は20日、2019年4月から遺跡に隣接する「縄文時遊館」の入館と合わせ有料化導入を発表。
東奥日報2/20)


◎メキシコ南東部キンタナロー州の水中洞窟で、巨大なナマケモノの化石や精巧に建造されたマヤ文明の神殿などを発見。
AFP2/20)


◎熊本県熊本市東区戸島本町の竹林で、太平洋戦争中、旧健軍飛行場の飛行機を空襲から守るために格納していた掩体壕跡を確認。
熊本日日新聞2/20)


◎中国・内モンゴル自治区の騎馬民族王朝・遼(10~12世紀)の第六代聖宗の側室の墓から、銀地に金メッキを施した冠やガラスのコップなど豪華な副葬品が出土。
共同通信2/19)


◎熊本県宇治市内の1660年に宇土藩が整備した「轟泉(ごうせん)水道」の支管構造について、地震で損壊しないよう管を固定するなどの工夫等がなされていたことを確認。
読売新聞2/18)


◎鹿児島県鹿児島市の「鹿児島城(鶴丸城)跡」の本丸部分から、江戸時代初期のものとみられる「花十字紋」の入った軒丸瓦1点が初めて出土。
南日本新聞2/17)


◎中国江蘇省南京市で、南北朝時代の南朝・梁(502~557年)の皇太子、昭明太子、蕭統<しょうとう>の墓の可能性が高い大型の壁画墓「南京獅子沖南朝大墓」2基がみつかり、1号墓には竹林七賢図や羽人戯虎図などの壁画も確認。
朝日新聞2/17)


◎福岡県福岡市博多区博多駅南の奴国の中心とみられる「比恵遺跡群」から、古墳時代(3世紀後半)のものとみられる石製硯の一部が出土。
西日本新聞2/17)


◎京都府亀岡市本梅町西加舎の「井手遺跡」で、平安時代末の文書にある賀舎荘(かやのしょう)と呼ばれる荘園の一部とみられる12世紀前半頃の集落跡を発見。
毎日新聞2/17)


◎スウェーデン南部のムータラ川にほど近いカナルヨルデンで、杭が突き刺さった中石器時代(8000年前)の人間の頭骨を発見。
National Geographic2/16)


◎愛知県安城市古井町塚越にある桜井古墳群の「塚越古墳」から、4世紀後半の円筒埴輪が初めて出土。
朝日新聞2/16)


◎三重県多気郡明和町竹川の史跡「斎宮跡」で、約1350年前の飛鳥時代の斎宮中枢域と想定される場所から古墳時代~飛鳥時代の竪穴建物跡を検出。
伊勢新聞2/14)


◎滋賀県野洲市永原馬場之内の徳川家康、秀忠、家光が上洛の際に使用された「永原御殿跡」で、寝室のほか、望楼か茶室とみられる建物跡などが確認され、御殿内部を描いた絵図とほぼ一致することが判明。
時事通信2/14)


◎愛知県豊橋市牟呂町境松の「坂津寺貝塚」で、約4200年前の縄文時代中期後半の貝塚が確認され、出土品などの状況からハマグリの加工場と推測。
東愛知新聞2/14)


◎群馬県高崎市教委は13日、終戦直後に進駐軍の接収を恐れて「多胡碑」を隠すために掘られた埋設坑を発見したと発表。
上毛新聞2/14)


◎愛知県名古屋市守山区の国史跡「志段味大塚古墳」で、展示している埴輪のレプリカ30個を何者かが破壊。同市教委は愛知県警に被害届を提出。
朝日新聞2/13)


◎沖縄県宜野湾市の米軍キャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)返還跡地で、1910年代前後に県内各地で整備された、現在の県道の前身に当たる郡道の「普天間旧道跡」を確認。
沖縄タイムス2/13)


◎長野県松本市大手の国宝「松本城三の丸跡」で、外堀や三の丸内の排水、外堀の水位を調整する機能があったとされる外堀と総堀をつなぐ江戸時代の石組み水路を発見。
中日新聞2/12)


◎静岡県焼津市高崎地区にある今川氏が築いた山城「花沢城跡」について、同市は2018年度から三ヶ年計画で発掘調査を実施し、国重要伝統的建造物群保存地区の花沢地区と合わせて歴史的景観の整備保存へ
静岡新聞2/11)


◎福岡県嘉穂郡桂川町土師の古墳時代の「コノマ遺跡群」で、丘の上部の円墳から木棺を粘土で覆った埋葬施設・粘土槨を発見。人骨はないものの床上に赤色の顔料が確認されたほか、鉄製の副葬品が出土。
毎日新聞2/10)


◎岡山県岡山市中区沢田の4世紀末頃の前方後円墳「金蔵山古墳」の墳丘くびれ部の東側から出土した島状遺構について、自然の岩盤を利用しつつ盛り土で造成し、側面全体を葺石で覆うなど大がかりな構造であることが判明。
山陽新聞2/10)


◎京都府京都市下京区の龍谷大大宮キャンパス内にあった平安京の公設市場「東市」で、調理場を意味する厨(くりや)の文字が刻まれた緑釉陶器の皿底の一部を発見。
京都新聞2/10)


◎東京都台東区浅草二のビル工事現場から、関東大震災で半壊し解体された「凌雲閣」の基礎部分とみられるれんがと、八角形のコンクリートの土台の一部が出土。
東京新聞2/10)


◎大阪府枚方市上野三の「アゼクラ遺跡」で、古墳時代末期(7 世紀)の横穴墓3基と須恵器や鉄刀、金環などの副葬品が出土。
毎日新聞2/9)


◎大阪府大阪市地下工事現場で50年前に見つかったクジラの骨の化石について、大阪市立自然史博物館の調査で縄文時代に生息していたカツオクジラだったことが判明。カツオクジラの化石発見は世界で初めて。
共同通信2/9)


◎大阪府大阪市・四天王寺所蔵の平安時代のお守りの懸守(国宝)内部に、エックス線コンピューター断層撮影(CT)調査で、小指大の緻密な如来像が納められていたことが判明。
京都新聞2/9)


◎大阪府大東市と四條畷市にまたがる三好長慶が居城とした大阪府下最大級の山城「飯盛城跡」で、大東市側の南丸曲輪は地山の岩盤を削り出し、その土で盛土をして平坦面を広げて造成していることが判明。また、建物などが焼けたことを示す焼土層も見つかり、その中からは土壁や土器などが出土。一方、四条畷市側の三好長慶を仮埋葬したと伝わる御体塚曲輪では、土師皿や瓦質土器、鉄釘などが出土したほか、石垣の下にも石が積まれていることが判明。
四条畷市2/8)(大東市2/8)


◎愛知県豊川市八幡町上宿にある5世紀後半の前方後円墳「船山第1号墳」について、墳丘盛土の築造法が畿内でみられる土塊を平坦にならし、それを五段重ねた土塊積みの工法であるこを確認。同古墳の被葬者が畿内勢力と関係のある権力者という推測が改めて濃厚に。
東日新聞2/7)


◎英国南西部の洞穴から発見された一万年前の男性「チェダーマン」の人骨からDNAを抽出・分析した結果、青い目でありながら肌は浅黒かったことが判明。
時事通信2/7)


◎静岡県浜松市中区の「浜松城跡」天守台南側の天守曲輪で、徳川家康の後に入城した豊臣家臣の堀尾吉晴が築いたとみられる戦国時代末期の野面積みの石垣の上に造られた石塁を発見。また、石塁の上に設けられた土塀か櫓に使われていたとみられる唐草文様の瓦の破片も出土。
静岡新聞2/7)(中日新聞2/7)


◎エジプトのギザ台地で豊穣と音楽、踊りの女神ハトホルに仕えた巫女ヘトペトのものとみられる4000年前の豪華な装飾が施された墓を発見。
National Geographic 2/6)

◎岐阜県揖斐郡大野町六里・小衣斐の縄文時代~江戸時代の複合遺跡「六里遺跡」から、古墳時代~古代の土師器や須恵器、古代の瓦や古銭などが出土したほか、吉祥や招福を祈念したものと考えられる底部に「吉」や「福」などの文字が記された墨書土器(須恵器)を発見。
(岐阜県2/6)


◎神奈川県横須賀市西浦賀の東京湾口の防御のため明治期に整備された国史跡「千代ケ崎砲台跡」で、すでに発掘されていた第二砲座跡に加え、資料で存在が分かっていた第三砲座跡を確認。また、敵の艦船の位置を割り出すのに使われた左翼観測所の基礎も発見。
神奈川新聞2/5)


◎福岡県嘉穂郡桂川町土師の古墳時代の「コノマ遺跡群」で、山の斜面に掘られた8基の横穴墓や須恵器の窯跡などを確認。
NHK2/3)


◎山梨県韮崎市竜岡町の古墳時代~平安時代の「御座田遺跡」で、須恵器の灰原を7カ所で集中して発見。
日テレnews24 2/3)


◎神奈川県小田原市の戦国時代や江戸時代の屋敷があったと考えられている「小田原城下日向屋敷跡」から、江戸時代後期の礎石建物、戦国時代の砂利敷遺構などが検出されたほか、中国(明)から輸入された白磁菊皿9枚が完全な形で出土。
タウンニュース2/3)


◎群馬県前橋市元総社町の「上野国府跡」推定区域で、奈良時代~平安時代の倉庫とみられる建物の基礎部分を初めて確認。
東京新聞2/3)


◎グアテマラ北部ペテン県で、高性能のレーザースキャナーを使った上空からの調査によって古代マヤ文明の都市遺跡ティカルにある建造物を発見。
AFP2/2)


◎インドの「アッティラムパッカム遺跡」から、少なくとも25万年前のものとみられる中期旧石器時代の剥片石器が出土。これまでインドの中期旧石器時代の石器は早くても14万年前とされており、今回の発見でこの地域の中期旧石器時代の始まりが10万年以上も遡及する可能性が浮上。
National Geographic2/2)


◎京都府京都市上京区の江戸時代の絵図から天神社があったとされる市立御所東小学校(元春日小)の建設に伴う発掘調査で、江戸時代後期に作られたとみられる天神の使いともいわれる牛の大型土製品が出土。
産経新聞2/2)


◎栃木県真岡市石島の古墳時代~平安時代の集落跡や古墳が確認されている「くるま橋遺跡」で、竪穴住居跡から念持仏とみられる平安時代中期(10世紀)に造られたとみられる小型の銅造・阿弥陀如来坐像を発見。
下野新聞2/2)


◎韓国・慶尚北道慶州にある新羅王室寺院と推定される「皇福寺跡」から、回廊跡地、道路、池など皇福寺の建物の配置を示す大規模な遺構を確認。また、金銅立仏像と菩薩立像、神將像などを含む遺物1000点が出土。
東亜日報2/1)


◎佐賀県佐賀市城内の「佐賀城本丸跡」の奥と呼ばれる場所で、差図(設計図)に描かれていない地下に続く階段遺構が新たに確認され、水場や抜け穴などだった可能性が浮上。
佐賀新聞2/1)


◎兵庫県姫路市の世界遺産「姫路城跡」東側にある船場蔵南石垣について、他の石垣に比べて簡略化され、排水・緩衝用の石の層が通常より薄い構造だったことが判明。
毎日新聞2/1)


◎神奈川県小田原市栄町の「小田原城下日向屋敷跡第1地点」で、戦国時代の半円状に巡る大きな溝や、周囲を溝と立木で区画して内部に砂利を敷いた建物遺構、素掘りの井戸跡などを発見。井戸からは、中国(明)から輸入された白磁菊皿9枚が完全な形で出土。
神奈川新聞2/1)

 2018年1月  

◎日本政府は31日、2019年の世界文化遺産登録を目指し、大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」の推薦書を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出。
共同通信1/31)


◎ペルー南部にある世界遺産「ナスカの地上絵」で、貨物トラックが誤って進入して絵の一部を破損。
AFP1/31)


◎徳島県阿南市の弥生時代後期~古墳時代初頭に辰砂を採掘・精製していた「若杉山遺跡」で、赤色顔料である水銀朱の原料・辰砂を採掘していた坑道を発見。
共同通信1/31)


◎中国・江西省南昌市にある「海昏侯墓園5号墓」主棺から、2000年以上前の韘形佩や玉剣彘などの美しい玉器が出土。
人民網1/30)


◎香川県高松市丸の内の市道工事に伴う調査で、江戸時代に上級武士が生活用水として使用していたとみられる大型井戸を発見。
毎日新聞1/30)


◎栃木県真岡市石島の「くるま橋遺跡」から、平安時代(10世紀頃)に作られた持念仏とみられる阿弥陀如来の座像が出土。
NHK1/30)


◎シリア北部アレッポ近郊にある鉄器時代(1300BC~ 700BC)のヒットタイト新王国のアインダラ神殿が、トルコによる空爆で破壊されたことが判明。
AFP1/29)


◎ギリシャ南西部のピュロスの約3500年前のものとみられる王族の墳墓から、戦士たちによる闘いの場面が非常に細かい彫刻で施された宝石の原石を発見。
CNN1/29)


◎岡山県倉敷市真備町、船穂町の中世山城跡「南山城跡」で、城跡に隣接して新たに「南山明地古墳群(円墳4基)」が発見され、内部に石敷きを施した埋葬施設などを確認。
山陽新聞1/28)


◎ウズベキスタン・バイスン市にある「ラバト墓地遺跡」で、古代遊牧民族の月氏族のものとみられる墓穴52か所を発見。
AFP1/27)


◎長野県松本市の「松本城三の丸跡」で、二の丸の外側にあった外堀と、三の丸の外側にあった総堀をつなぐ水路跡を確認。水路跡は石組みで、江戸時代の絵図には描かれており、外堀の水位調整機能を果たしていたものと推測。
信濃毎日新聞1/27)


◎岩手県一関市の「骨寺村荘園遺跡」で発見された建物遺構について、築造年代が10世紀頃の平安時代までさかのぼる可能性が浮上。
河北新報1/27)


◎兵庫県神戸市市之郷の「市之郷遺跡」で、渡来人が住んでいたとみられる古墳時代中期(5世紀前半)の集落跡を発見。
神戸新聞1/26)


◎愛媛県松山市堀之内の「松山城三之丸跡」で、江戸時代に藩士が乗馬訓練した馬場土手や周辺の石積みの暗渠、水路などを検出。
愛媛新聞1/25)


◎イスラエルのカルメル山に位置する先史時代の「ミスリヤ洞穴遺跡」で、現生人類の「出アフリカ」時期が約5万年早かったことを裏付ける17万4千年~18万8千年前の現生人類の化石を発見。
 類の
AFP1/26)


◎韓国・ソウルの道峰山麓にあった高麗時代の古刹「霊国寺址」の出土品の中から、国内で最古の千字文が彫られた石片を発見。
ハンギョレ1/26)


◎鹿児島県志布志市有明町の「原田古墳」南側で、古墳時代中期末( 5世紀末)のものとみられる県内最大級の地下式横穴墓を確認。中からは鉄製の鎧「短甲」、鉄製のヤリや剣などの副葬品とともに人骨も出土。
読売新聞1/25)


◎佐賀県佐賀市諸富、川副町の世界文化遺産「三重津海軍所跡」で発見された大型建物跡について、検出された杭の配置から長さ約52m、幅約12mの建物規模と判明。また、幕末期に描かれた計画絵図から、造船で使う材木を保管した材木小屋である可能性が浮上。
佐賀新聞1/25)


◎群馬県藤岡市上落合の全長145mある6世紀の前方後円墳「七輿山古墳(国史跡)」で、内部構造を解明するため、同市は早稲田大と県立歴史博物館と合同で、地中レーダー探査とデジタル3次元測量を活用した非破壊調査の実施を発表。
上毛新聞1/25)


◎京都府宇治市宇治-莵道の「国史跡・宇治川太閤堤跡」で、新たに護岸用の「石列」が確認されたほか、川の上流側で最も川に突き出た長さ13mの水流れをコントロールする構造物「石出し」を発見。
京都新聞1/24)(産経新聞1/24)


◎イスラエルのハイファ大学は21日、50年以上前に発見された「死海文書」のうち、1巻の修復・解読に成功したと発表。
AFP1/23)


◎大阪府八尾市の奈良時代の道鏡が建立した由義寺跡とされる「東弓削遺跡」で、在家の徳の高い女性信者を意味する『優婆夷(うばい)』や『寺』と墨書された土器が出土。
産経新聞1/23)


◎ペルー・ランバイェケ地域にある古代文明モチェの遺跡で、儀式などに使われていた約1500年前の部屋を発見。
CNN1/22)


◎中国江西省鷹潭市の中国の「龍虎山大上清宮遺跡」につて、宋代以降最高クラスの皇室の建造物の特徴を持つ道教正一派租庭の遺跡と判明。
中国網1/22)


◎鳥取県鳥取市青谷町の「青谷横木遺跡」から出土した飛鳥時代(7世紀~8世紀初め)の女子群像を描いた板絵について、県埋蔵文化財センターなどの調査で板の材質が日本固有の杉であったことが判明。
読売新聞1/22)


◎京都府京都市中京区の織田信長が討たれた「本能寺跡」境内で、敷地が南北に細く広がった2町分とする説を裏付ける遺構は検出されず、畑の痕跡が確認されて当時の敷地は1町(120m四方)の範囲だったことが判明。
産経新聞1/20)


◎メキシコの「テポスコルラ・ユクンダー集団墓地」で見つかった遺骨の歯の分析から、16世紀に大流行した疫病ココリツリの原因はサルモネラ菌と判明。
National geographic1/19)


◎鹿児島県出水市六月田町の南九州西回り自動車道の建設に伴う「六反ヶ丸遺跡」の発掘調査で、古墳時代(約1500年前)の竪穴住居跡や、縄文時代後期(約3000年前)の土器などが出土。
南日本新聞1/19)


◎沖縄県浦添市にある国史跡「浦添城跡」で、長さ約8m、高さ約2mある14世紀頃の石積みの城壁を発見。
琉球新報1/19)


◎京都府八幡市美濃山出島地内の「美濃山遺跡」で、弥生時代後期~奈良時代までの竪穴建物や掘立柱建物跡などを検出。弥生時代の竪穴建物跡からは、家族が増えて建て替えたとみられる建物の増築跡を確認。
Sankeibiz1/19)


◎京都府亀岡市稗田野町の「佐伯遺跡」で、奈良から平安時代の瓦や、仏教信仰の対象とされる「瓦塔」の一部を発見。
京都新聞1/18)


◎三重県多気郡多気町鍬形と井内林の間の尾根で発見された文献にも記載がない城跡について、山城愛好者でつくる松阪山城会が、近津長谷城の出城として造られた南北に二つの主郭がある中世の山城「東ノ城」と命名。
夕刊三重新聞1/18)


◎栃木県下都賀郡壬生町壬生甲の国史跡「愛宕塚古墳」で発見された大きさの異なる二つの円筒埴輪列について、使われた土や焼き方、「タガ」と呼ばれる帯状模様の数など、列によって規格が全く異なっていたことなどが判明。
読売新聞1/18)(東京新聞1/18)


◎ロシアの中南部、アルタイ共和国の山岳地帯にある「チュルトゥコフ・ログ9遺跡」と「チェレムシャンカ遺跡」で、1700年ほど前のものとみられる口琴を発見。
National geographic 1/17)


◎奈良県奈良市法蓮町の奈良時代 (8世紀)の貴族の邸宅跡とみられる「平城京左京二条四坊十坪跡」で、法華寺の前身寺院を指すと推定される「宮寺」と書かれた墨書土器が出土。
奈良新聞1/17)


◎京都府京都市中京区頭町の「平安京跡」で、江戸時代初頭の17世紀前半の商人屋敷跡から石敷きの路地跡や溝跡、金箔瓦などで壁面が組まれた水だめ施設跡などが出土。
産経新聞1/16)


◎茨城県水戸市三の丸の「水戸城大手門跡」の南側で、新たに「瓦塀」2棟が検出され、北側の2棟と合わせて計4棟の瓦塀を備えた城門を国内で初めて確認。
茨城新聞1/16)


◎神奈川県鎌倉市で実施された埋蔵文化財発掘調査の調査報告書68件が、調査優先の慣行から未刊行のままになっていることが判明。同市では本年度から5年間で全ての報告書の作成を予定。
神奈川新聞1/13)


◎愛媛県宇和島市丸の内二丁目の宇和島城南側の日本たばこ産業宇和島営業所跡地で、江戸時代に大工職人らが城や伊達家の御殿など藩の建築資材を営繕していた作事所の痕跡を確認。
愛媛新聞1/13)


◎エジプト南部アスワンの北に位置する「タルエドフ遺跡」で、約4400年前の古代エジプトで採鉱のための遠征隊を管理する目的で使用された建物跡を発見。
AFP1/12)


◎広島県府中市府中町の近くに国史跡・備後国府跡がある市有地で、古代山陽道の両側に設けられた側溝が検出され、県内で初めて道幅が判明。
山陽新聞1/11)


◎京都府城陽市富野東田部の「小樋尻遺跡」で、市内で初めて縄文時代晩期(2300~3000年前)の集落跡を確認。
京都新聞1/11)


◎ペルー・ランバイエケ県の海岸砂漠地帯にある遺跡で、1500年前に政治の場所となった古代モチェ文化の土器に描かれた部屋を発見。
ロイター1/10)


◎長崎県壱岐市の「カラカミ遺跡」で、漢字の「周」の左半分が刻まれた弥生時代後期(1~3世紀ごろ)土器片が出土。
共同通信1/10)


◎愛知県豊橋市の牟呂貝塚群と呼ばれる7つの貝塚の1つ「坂津寺貝塚」が、縄文時代中期後半(約4500年前)の「ハマグリ専門加工場」だった可能性の高いことが浮上。
中日新聞1/10)


◎四川省の成都文物考古研究院は、成都市の船棺墓群から出土した戦国時代初期(約2500年前)の中国最古で最も完全な状態の漆塗りベッドの修復を完了。
人民網1/9)


◎イスラエルの首都テルアビブ近郊ジャルジュリアで、約50万年前のキャンプサイトからフリント製の手斧が大量に出土。
BBC1/8)(AFP1/8)


◎栃木県日光市川治温泉川治の五十里ダムの抜水作業で、湖底に沈んでいた街道跡や江戸時代の領地境を示した天然の巨石・御判石といった歴史的遺構が17年ぶりに出現。
下野新聞1/8)


◎沖縄県那覇市首里の中城御殿跡から龍潭に面した県道29号(龍潭通り)の沿道下から見つかった明治以前に造られたとみられる旧水路遺構について、県は5日、旧水路を埋め戻すことを決め、今後、旧水路の現状保存を視野に、擁壁の設置工事の工法見直も検討へ。
沖縄タイムス1/6)


◎道道苫小牧中央インター線(仮称)の工事現場で、縄文時代の矢尻など石器5点と土器の破片2点が出土。
北海道新聞1/6)


◎福井県敦賀市大蔵の「大蔵北遺跡」から、気比神宮の歴代神職のものとみられる室町時代後期~江戸時代後期の墓跡を発見。
毎日新聞1/4)


◎茨城県つくば市の縄文時代後・晩期(約4000~3000年前)に営まれた集落跡「上境旭台貝塚」で、精巧な彫刻を施した縄文時代後期(約4000年前)の漆塗り大型容器の一部が出土。
読売新聞1/4)


◎東京都千代田区の江戸時代に鍋島藩の江戸上屋敷があったとされる日比谷公園内にある雲形池を、テレビ番組で池の水を抜いたところ、屋敷の存在を裏付ける鍋島藩の家紋・杏葉紋が入った軒丸瓦の破片を発見。
佐賀新聞1/3)


◎イスラエル・エルサレム旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁(西壁)」付近の建物跡から、紀元前7世紀頃のものとみられる聖書に登場するエルサレムの統治者が所有していた可能性のある粘土質の封印を発見。
AFP1/2)


◎北海道厚真町の厚真川上流域で行われた発掘調査で、13世紀頃に始まったとされるアイヌ文化期にみられる「神聖な方角」の存在が、11世紀前半の擦文文化期の段階で芽生えていたことが判明。
読売新聞1/1)